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こどものとも8月号(年中向き福音館書店)の折り込みの中の「こどものころに出会った本」に寄稿しました。_こどものころに出会った本というテーマで「三びきのやぎのがらがらどん」につ

寄稿文

こどものとも折込

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​挿絵

大分県日出町 ひじん本

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カバー装画

 講談社文庫

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​コラム

新美術新聞 [画材考]

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目次絵

​文藝春秋

こどものとも8月号(年中向き福音館書店)折り込み「こどものころに出会った本」寄稿文
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「生きている理由」松岡圭祐  講談社文庫 

2017年 カバー装画  「AQUA(blue)」
新美術新聞 [画材考] 日本画家 菅かおる「海辺で出会うもの」
2021年6月
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自然が生み出す形は不思議で美しくて面白い。私は海に行くと貝殻を探して歩く。貝殻だけでなく海の石や木も拾う。スケッチ取材に行くと当初の目的と関係がない落ちた実や葉っぱに目が止まる。道端に落ちたどんぐりは帽子がついているものを探して、ポケットに入れて帰る。描いていた花もドライにできたらなるべくとっておく。あとで形を確認したり、インスピレーションを得るために重宝するためだ。移り変わる季節を描き留めていくのは大変で、多くの画家は写生をしておそらく何冊もの画帳あるいはスケッチブックをもとに作品をつくっていく。料理人のレシピのように絵の横にメモ書きされたものや、丹念に彩色されたスケッチを見ることが私は大好きだ。

 

私にとって画帳と同じ役割をするのがこれらの収集物だと思う。

 

現場から採集した貝殻や海の石は、その日の太陽の輝きや潮の匂いを吸収していて、いつ見返しても感動が薄れない。通販で買った貝殻もある。それらは派手でどこかよそいきの顔をしているが、それはそれでミステリアスで楽しい。私の絵画シリーズ「Origin」や「AQUA」の制作は、これらの収集物を机に並べ、眺めることからはじまる。不思議な曲線やどうやってできたのかわからない変テコで面白い模様や色を眺めて、いつしか巻貝の螺旋を登ったり降りたりして海の底のうねりを想像して歩いてまわる。そうして心の奥に感じた興奮や畏怖を確認して制作にとりかかる。

文藝春秋2015年 5月 目次絵 
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文藝春秋2012年 3月 目次絵 
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