福岡アジア美術館

福岡アジア美術館に行ってきました。
母が10年以上、アジア美術館の
案内解説ボランティアをしているので
福岡に居る時はよく行きます。
この絵はいま常設展に展示されている
チャン・ルォン(ベトナム)の
「水の中」という絵。
水棲動物を素材とした抽象画で
作者が戦争中に疎開していた
田舎での生活に基づいた作品だそう。
疎開先の田園や小川に棲息する小さな生き物に、
生命の不思議さと優しさ、尊さを感じとったと、
解説を読む前に、いい絵だなと惹かれました。
アジア美術館は
アジアの国々の社会的背景が
作品と必ず関係しているものばかり収蔵されています。
作品を見ながら、その国の歴史を垣間見て
悲しい歴史を知ったり、興味がでたり
親近感を覚えたりできる
独特で良い美術館です。
この作品も色や形が可愛らしくて足を止め、
ベトナム戦争という歴史を
背景にみると
さらに感じ入るものがありました。