大入島 神の井の絵 緞帳

大分県 佐伯文化会館のホールにある緞帳。
「大入島 神の井の絵」 として知られる
祖父の絵を緞帳にしたものです。
今回、偶然にも佐伯文化会館の方に
お願いする機会があり
ホールを開けて頂きました。
何度も訪れていたものの、
実際に目にするのは初めてのことでした。
この絵は大入島の神の井伝説をモチーフにしたもので
伝説をかいつまんで言うと、
神武天皇が航海の途中に寄った大入島、
水を求めて地面に突き立てた
弓の先から清水が湧き出て井戸となり
そこに住む海人達の暮らしを豊かにした、
というような伝説です。
(凄くかいつまんでいます。)
実際、大入島には今も「神の井」という井戸があり
海のすぐそばで真水が出る珍しい場所なのだそうです。
背景に描かれた赤い船二艘は神武天皇の船。
船をつないだという大岩も今も残っているそうです。
日本津々浦々に、このような伝説が残されているのでしょうね。
そして、画家として郷土の伝説を絵にするのは
とても楽しい仕事だっただろうなと
とても羨ましく思います。