好きな筆

お気に入りの筆はだいたい決まっている
同じ即妙筆でも
当たり外れがあって
使ってみないと わからない。
使っているうちに 馴染む場合もある
馴染んだ頃にはまた磨耗して
買い換える時期がくる
筆は画材で一番大事な消耗品。
日本画の絵の具や使う道具は
良いものを揃えておけば
自分の力を最大限に発揮できる
一概に、良いもの=高いもの ではないけれど
良いものを使ってその良さを知れば
後戻りはできない
だから日本画はわりと
お金がかかると言われる
でもお金がかかるといっても
納得の結果がついてくるから
高いとは思わない
良い筆は 良い波に乗った時、
自分の手以上にすらすらと
まるで魔法のように
思う形を描いてくれるから。