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雲龍

ある日 雨上がりの空を見ていた時
流れる雲に龍を見た。
龍は風にたなびいて、徐々に姿を変えながら
「今こそ私を描きなさい」と言っているように思えた。
それからは空をみると龍を探すようになった。
龍は想像上の動物だけど、昔の人々はきっとこんな風に
自然の中に龍を見たに違いない

無形の雲であるからこそ 想像の力は果てしなく発揮され
龍は現実を超えた自然の力の象徴となって
人々の中に存在している。


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